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ふじの井酒造
銘柄酒:ふじの井
創 業:明治19年(1886)
杜 氏:
住所:新潟県新発田市藤塚浜1335
ホームページ:http://www.sake-fujinoi.com/
Brand:
Initiation:
Master Brewer:
Address:Niigata
■”ふじの井”の由来
新潟と村上を結ぶ国道113号線のほぼ中程に、日本海の怒涛と果てしなし砂丘、美しい赤松林に囲まれた景勝の地【藤塚浜】にふじの井酒造があります。
昔から新潟-村上間の海岸地帯には、良い水が出ないとされていましたが、藤塚浜にだけは古くから伝わる神秘の井戸がありました。汲めども尽きせぬこの井戸水は、近郷近在から舟水や飲料水を求める人々の貴重な潤いの地であったといい、人呼んで“不二の井戸”と称しました。この井戸水で酒を醸すと醗酵旺盛にしてうまい酒ができることから、銘酒“ふじの井”が誕生しました。
地下20メートルの原水は朝日・飯豊連峰の伏流水といわれ、100年もの歳月をかけてたどり着くといいます。口に含むとわずかに甘味を感じ、酒造りが難しいとされる軟水系ですが不思議と醗酵が旺盛で、辛口、まろやかな酒に仕上がります。
■ふじの井酒造の創業
明治19年(1886)9月、藤塚浜で大火があり全村500余世帯の集落は一夜にしてそのほとんどを焼失しました。その大火の跡に只一つ、現在一号蔵とよばれている蔵だけが焼残り、村人を驚かせたといいます。初代政太郎は火から酒蔵を守るために酒蔵の扉を閉め、扉の隙間に味噌を塗り込みこの蔵を守り通しました。今でもこの酒蔵の天井板に生々しく当時の猛火を想わせる焦跡が刻み込まれています。紫雲寺潟の干拓が功を奏し、村松浜に代官所ができ、北前船が繁く寄港する様になって藤塚浜も次第に発展した矢先の大火災で、村人達の大半が当時「鰊景気」に湧く北海道:小樽近くの高島海岸に移住して行きました。平成の今も、北海道の高島町と藤塚浜の盆踊りが同じであることから当時が偲ばれます。
徳川末期頃、仲間三人衆:桶屋と船主と地主が酒造りを始めたともいいます。大火から酒蔵を守った政太郎が一人残り、この酒蔵を継承再建したことからこれを記念して、大火に遭った酒蔵を一号蔵と命名し創業を明治19年9月としました。
(ふじの井酒造HPより引用)