2013.06.05

【鳥取県】中川酒造様～長く愛される酒をつくり続ける職人魂や知恵～

＊杜氏の方がさらりとお話する中で、長く愛される酒をつくり続ける職人魂や知恵が垣間見えて、ただただ感服致しました。

＊先日、鳥取県東部に現存する酒造の中で最も長い歴史を誇る「中川酒造」様を見学させて頂きました。私事ですが、鳥取県東部は著者の出身地で、高校卒業までの大切な１８年間を過ごした土地です。鳥取、そして酒へのまっすぐな愛情が感じられた今回の見学では、心に響くお話がたくさんありました。

＊中川酒造様の情報については下記公式サイトをご参照くださいませ。
www.gohriki.com

＊中川様のお話の中で、特に魅力を感じた３つのキーワードをご紹介差し上げます。

１．強く、しなやかに
「うちは１８２８年の創業以来、一日も休んだことがないんです」

中川様はさらっとおっしゃいましたが、この１８５年間の歴史の変動を考えると、人知れない情熱や努力が感じられます。実際に試飲させて頂いたとき、“強力”という銘柄のインパクトも手伝って、心に力強く染み入るものがありました。まさに、中川様の強力への愛情に堂々と応えた一品です。ぜひ多くの方にお楽しみ頂きたいです。
また、時代が変わっても愛され続けるために、柔軟な工夫が凝らされていることも分かりました。例えば、こちらでは、近年の海外における日本酒ブームが賑わう前からアメリカ輸出向けの日本酒を販売されていて、驚きました。また、毎年夏には酒蔵に歌手の方などを招いて、直にお客様と触れ合って一緒に酒を楽しむミニコンサートを開催されるそうです。
どんな日も美味しい酒づくりに打ち込み続ける強さと、お客様の声を直接聴いて環境の変化に柔軟に対応するしなやかさが、大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
 　

２．心に故郷を
“心に故郷　忘れないでね　時々　贈るわ　このお酒　いなば鶴　強力を”
この詞は、「熱烈強力ファン」を名乗るお客様が作詞作曲した「LULLABY OF GOHRIKI（ララバイオブ強力）」という歌の一部です。
先述の公式サイトをご覧頂くとお分かりになると思いますが、中川酒造様は鳥取のお米と水で酒をつくることに揺るぎない信念をお持ちです。強力にぴったりの料理を尋ねた時には、鳥取県民の大好きな家庭料理「カレイの煮付け」との答えを頂きました。強力の心には故郷への一途な愛情が宿っているのです。

 　
ちなみに…「LULLABY OF GOHRIKI」は著者も拝聴しましたが、一度聴くと何度も脳内リピートしてしまう一曲です。店頭にCDが販売してありますので、お立ち寄りの際はぜひ手にとってみてくださいね♪（このような歌を授かることからも、ファンを虜にする味わいが想像できますね！）

３．遊び心
ここまでお読みになられて、皆様は強力についてどのようなイメージをお持ちになりましたか？強くて、しなやかで、歌があって…きっと、一言では形容できないのではないかと思います。この写真は一部ですが、中川酒造様の店頭にはお酒以外にも様々なオリジナルグッズがあります。

 　 　
強力の魅力を味わってみたい…と少しでも思ったアナタ！百聞は一見に如かず、ぜひお手にとって感想を聞かせてくださいね♪

＊中川様、貴重なお時間を頂きまして、心よりありがとうございました！
酒蔵紀行記者　山本