2019.05.16

地域密着で、地元で愛される酒を造り続けています

にぎやかな大浜街道から道を一本入ったところに萩錦酒造はあります。

静かな住宅地。
蔵に近づいていくと、井戸からドドーッと吹き出てくる水音が。
涼やかな風と連動して流れる清らかな水の輝きは、この蔵の酒の旨さを語っています。

何よりもオールドファンを大切にしながら、アンテナを高くして地酒の将来を見据えている酒蔵です。

仕込水は、安倍川の地下水脈から汲み上げた軟水系。
舌触りが柔らかく、そのまま萩錦の飲み口に反映されています。
水の性質を生かした柔らかい味が特徴です。

全国で清流第一位と賞された安倍川の恵みが萩錦の酒造りの源です。

酒米は、兵庫県の山田錦、長野県の美山錦、滋賀県の日本晴 等を使用。
地元静岡県産の酒造好適米の誉富士を使った酒造りにも取り組んでいます。
静岡オリジナルの米と安倍川の水、地域に密着した酒を提供しています。

萩錦の創業は、明治9年（1876年）から。
元々、西脇の地主として農地を所有していました。
昭和40年までは、水田が多い地域でしたが、インターチェンジができたことで道が整理され、現在のような街並みになりました。

特別本醸造、特別純米酒に重点を置き、自然の味を生かすようにしています。

萩錦が大切にしていることは、本醸造を造る時でも、大吟醸を造るのと同じくらいの気持ちの入れ方で丁寧に造る、ということです。