2017.05.29

清水の里で造る「奥清水」は、まさに地元が生んだ一献

高橋酒造店が位置する秋田県仙北郡の美郷町六郷は秋田県南部随一の清水の里として知られています。
その清水の数は今現在でも60以上はあると言われ、湧き水は生活水として使われています。
その透き通っている水に感動して遠方からわざわざ湧き水を汲みに来る方もいるそうです。

お寺も多数健在しています。26ヶ所のお寺があり、寺町ロードという観光コースも存在しています。
観光で歩き回ったあとには観光施設でお休みいただけます。
ニテコ名水庵をはじめ名水市場湧太郎、手作り工房湧子ちゃんがあります。

■代表的な清水

【お台所清水】
鷹狩りにいらした佐竹の殿様が料理用に使用するため、ここの水を使われたことからこの名前がついたそうです。

【藤清水】
昔は近くに三つの倉があり、三倉清水とも呼ばれていました。今は藤の花がたくさん咲くことからこの名がつきました。

【ニテコ清水】
アイヌ語のニタイ（森林）コツ（水たまり）から付けられたとか・・・
明治天皇御巡幸の時、この水を差し上げたことから「御膳水」ともいいます。

■奥清水（おくしみず）の仕込み水：笑顔清水

六郷の地名は、アイヌ語でルッコイ（清い水溜り）が訛ったものと伝えられています。
町の周辺には、およそ６０箇所の湧水があります。
私どもの敷地内にあるのが「笑顔清水」といいます。
そのため近隣の人達からは｢笑顔｣と呼ばれています。

この笑顔清水からの地下水脈を酒造りの仕込み水として使用しています。
この清水の名前の由来は｢・・・かつて久左衛門翁は、この清水に映る我が影を見て、ほほえみを
うかべ居られたことを聞き、この清水を笑顔清水と名づける｣と記されています。

杜氏：古内茂美
●昭和３２年１２月１０日生まれ
●秋田県横手市在住
●昭和６１年より、備前酒造本店（大納川）より醸造修行を始める。
月桂冠・朝の舞・秀よし・白瀑を経て現在は奥清水の杜氏として手腕を発揮しています。

○趣味　：スキー
○好きなタイプの日本酒 :本醸造
○酒造りに対する想い ：先人建ちの培ってきた技術を、大切に次の世代へ伝えて行きたいです。気取らない酒をつくりたいです。