2013.07.01

「宝寿」「龍勢」醸造元　藤井酒造のご紹介

江戸時代の町並み（国指定）が残り、瀬戸内海に面した「広島県竹原市」において、文久三年（江戸末期）創業以来、酒造り一筋で現在に至ります。（現在も当時のままの蔵で酒造りを行っています）
創業銘柄は「龍勢」、裏山の龍頭山から湧き出る井戸水で醸したお酒が、とても良かった事から名付けました。

また「宝寿」は、昭和天皇ご生誕時の新聞見出しが「宝寿宝寿宝・・・」の文字で囲まれていた事から、最もおめでたい銘柄として名付けました。現在使用しておりますラベルの書は、皇太子殿下の先生である「東山一郎先生」に頂戴しております。
「龍勢」は第一回全国清酒品評会（明治４０年秋）で日本一の名誉に輝き、全国に広島酒の品質の良さを広めました。この事は当時、軟水での醸造法を確立し、自ら当主であり杜氏で有りながら同業者の指導を行った、三浦仙三郎先生の功績によるものです。弊蔵はこの結果の喜びを著した、三浦仙三郎先生直筆の書を大切に保管しております。
近年では、世界最高権威のワインコンベンションであるＩＷＣ（インターナショナルワインチャレンジ）において２００７年に日本酒部門が創設され、初代の純米大吟醸・純米吟醸部門で最高金賞トロフィーを受賞いたしております。
龍勢のラベルの書は、北海道在住の書家「若山雅雲先生」に頂戴いたしております。

■めざすところ
全量純米酒の造りと成り、１３年目と成りました。
「原料米を活かした酒造り」を念頭に、伝統的な日本酒の醸造技術に学びながら、日本酒の持つ本質的な素晴らしさを追求し、飲み手の皆様にその味を味わって頂きたいと願い、努力していきたいと思います。食事と共にお楽しみいただけるお酒を目指しております。

■杜氏紹介
平成６年度から蔵元の次男である藤井雅夫（現在４９歳）が杜氏を務めております。
ワインメーカーの研究室勤務を経て藤井酒造に帰り、前任杜氏「長崎芳久氏」に五年間師伝を受け、今年で１９年目の杜氏を務めます。生酛造りにも積極的に取り組んでおります。