2016.12.22

飯豊連峰を望む北越後の城下町 新発田市にある金升酒造です

金升酒造は、新潟県新発田市豊町にあります。

新発田市は、米どころ新潟の北部に位置し、飯豊連峰を望む城下町です。冬の寒冷な気候が、醸造に最適な気温と雪による澄み切った空気をもたらします。降り積もった雪は、豊富で軟質な伏流水となり、仕込み水の素となります。また、新潟県内でも有数の酒造好適米「五百万石」「越淡麗」の産地であり、四季折々の海や山の幸も豊富です。

新発田市内にある新発田城は、別名「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主溝口秀勝(みぞぐちひでかつ)侯が慶長3年(1598年)に築城し、3代宣直(のぶなお)侯のときに完成しました。
新発田城は一般に多くある山城とちがって、政治･経済の中心として交通の便利さを考え、平地につくった平城です。石垣がすき間なくかみ合うようにきちんと積まれる「切込はぎ」と呼ばれる美観を重視した技法でつくられ、北国の城特有の海鼠壁は全国的にも珍しいものです。 春の桜の季節、真冬の雪をすっぽりかぶった様子、四季折々の風情があります。

【「金升（かねます）」銘柄の由来】
創業よりの屋号「かねます」に由来し、長さは尺金で測り、量は升で量るような、正確で正直なモノ創りや商売を目指す心意気を表しています。

【沿革】
・文政５年(1822年)新潟県北蒲原郡岡方村長戸呂で初代髙橋善之助が
高橋酒造店を創業。
・明治１６年　濁川村名目所に移転。（前地・当地とも現在は新潟市内）
・大正　８年　３代目髙橋耘平が旧新発田藩主溝口侯御菜園跡地の現在地に
移転決定。
当時の記録による移転の適地として下記の条件が挙げられた。
①水の便よろしき事　　　　　　②米産地の中央たるべき事
③交通上至便の地たるべき事　　④販売地域の拡大たるべき事
⑤都会地に接近し、子女の教育上便利たるべき事
・昭和　５年　現在の工場が完成。金升酒造株式会社に組織変更。
・昭和１５年　焼酎の製造を開始。
・昭和２０年　ウィスキーの製造を開始。（現在は廃止。）
・昭和３８年　全国で最も早く清酒の四季醸造を開始。
・昭和４５年　あかい酒の製造開始。（現在は廃止。）
・平成２２年　事業を集約し現在の体制に移行。